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人生が本当に楽しくなる

こういう話を絵空事と思ってはいけません。なぜなら老化制御の学者たちは想像や希望でいっているのではなく、厳密な学問的成果から導き出された推論としていっているからです。たとえば私たちは次世代のエネルギー源として以前から太陽熱エネルギーの利川ということを考えています。研究もかなり進んでついに太陽熱で動く自動車まで出現しましたが、老化制御学者の研究もこのレベルのものなのです。

国連では統計をつくるとき、いまは六十五歳以上を「老人」と扱っていますが、まもなくこれは改められるでしょう。これからは七十歳、八十歳は高齢といっても、いままでの壮年期に当たるもので、人生の終点近い老年ではなくなります。この年代はまだ中年世代なのです。

ここでウォルフォードの新しい「生涯パターン」で人生を考え直してみましょう。まず人生の最初にくる青年期が三十歳まで。この時期は人生の準備期間です。もちろんこの時期に学校を出て社会人となるでしょう。結婚をして子供をもつ身になる人も多いでしょう。でも人生はまだ始まったばかり。あらゆる意味で学ぶ時期といえます。

次にくるのが成年期。一人前の社会人として働き、子供を教育する時期です。また個人として人格が磨かれる時期でもあります。いちばん忙しく、また義務も責任も重いときですが、この期間内に子供は成長し、この期間が終わるころには、社会人としての役割は一応完了することになります。

そして次にくるのが中年期。この時代は自分の意志によって、どんな生き方でも選択できる時代です。まだ働きたいと思えば働いていい。趣味やレジャーに専念したければそれができる。私はこの時期からが人生を一番楽しめると思います。人生を本当に楽しむには垂い責任がなく、時間と経済的余裕があるという三条件が必要ですが、六十歳からはそれらが満たされるからです。

いままでは、やっとその時期にくると、もう老人扱いされて、枯れてしまうしかなかった。これからはみんながそうなるので社会の見方も変わってきて、六十歳からは文字どおり第二の青春になるでしょう。この楽しい時期が百歳あるいはそれ以上の年齢まで統く。人生は六十歳からが楽しくなってくるのです。
しかし、こうした人生を手に入れるには、心身ともに元気であるという条件が必典です。

六十歳や七十歳で老いては、せっかくの第二の青春を楽しむことができません。ビューティフル・エイジングが必要なのはそのためです。

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