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早い老化は自業自得

女性が四十歳を過ぎて、体の調子がおかしかったりすると「更年期障害」とよくいわれます。四十代も後半になると、女性ホルモンの分泌がしだいに減少して、一時的に体全体の調子を狂わせる。そのためあちこちに障害が出てくるのが一般に更年期障害と呼ばれるものです。

この時期になると「わたしはもう女でなくなるのだ」といい知れぬ寂しさを感じる人も少なくないようです。また更年期年齢にならなくても、更年期を意識する年齢というのがあって、気の早い人は三十五歳を過ぎるころから、もうそういう意識になっている。この気持ちがマイナスに伽いて、女性をどんどん老けさせるということもあるのです。

「老化の七五パーセントまでは自己願望のあらわれである」世界的な老人学者A・カムフォートという人がこういうことをいい、これは「カムフォートの落とし穴」といわれています。自分もまわりの同年配の人も年とってきた。同級生が病気になった、死んだなどという情報が入ってきたりすると、いやでも年齢を意識させられる。これがまさに落とし穴なんです。

心理的なものが老化には一番強く影響します。「自分はもう年だ」と思いはじめたら、そのとおりに年をとっていきます。「年をとれば醜くなる」と思うと醜くなる。いままで年をとることを誰もよろこばなかったのは「老I醜」の考え方を、ほとんどの人が受け入れてしまっていたからです。

いまは老化の研究が進んで、「老化制御」の方法を生活の中にとり入れれば、確実に老化を遅らせることができるようになりました。最近高齢になっても、びっくりするほど若々しい女性がいるのは、老化制御の技術の成果といっていいでしょう。

「老化制御」の制御(コントロール)という言葉は、もともと船の舵取りという意味です。船にもし舵がなかったら、あるいは壊れてしまったら、目的地に到達することはできません。人間がなぜ五十歳、六十歳、七十歳くらいで病気になったり、死んでしまったりするのかというと、舵取りがうまくできていないからなのです。

舵取りさえうまくすれば、誰でも人間の限界寿命といわれる百二十歳くらいまでは生きられます。それもボケたり病気になったりすることなく、ハッラッと自分のことは自分でできる能力をもってです。

pp.16-18.