TOP > 介護・美容・健康 > やり過ごす知恵。考え過ぎない

やり過ごす知恵。考え過ぎない

とはいっても、更年期は女性にとっては憂琶な時期であることは確かです。頭が痛い、肩こりがする、腰が痛い、めまいがする、動惇、息切れがする、寝汗をかく、耳鳴りがする、よく眠れない、食欲がなくなる、疲れやすい、目がかすむ。こんな症状が次から次へとあらわれたら、誰だって憂穆になります。
そして「いよいよ、わたしも女でなくなる季節を迎えるんだわ」と考えるようになる。この気持ちが女性を急速に老けさせるのです。同じ症状でも気持ち一つで別の考え方もできます。

「ああ、やっと生理の重荷から解放されるんだわ」lと.更年期障害は誰にでもやってきますが、そのあらわれ方は千差万別で、中にはまったく自覚症状なしにやり過ごしてしまう人もいます。その差はどこからくるのでしょうか。いろいろ原因がありますが、少なくとも症状の重い人には共通した性格があります。

▼こんな人は更年期症状が重い
①低血圧で寝起きの悪い人
②冷え性の人
③生理不順、生理痛の激しい人
④くよくよ思い悩む人
⑤神経質な人
⑥ストレス解消のヘタな人
⑦人間関係がうまくいってない人
⑧人生の生きがいが見つからない人

これからわかるのは、不健康な人、人生を積極的に生きてない人にとって更年期はつらいものであるということです。ではどうしたら、そのようなつらさから解放されることができるでしょうか。

それは心のもち方です。自分の気持ちを明るく前向きにするように心がけること。それが更年期の憂繊な気分から脱する唯一の方法です。こんな例があります。マスコミで活躍しているある評論家の奥さんですが、あるとき高校の同窓会に出席したところ、先輩から「あなた、年よりずっと老けてるわ。もっと若返りなさいよ」といわれたそうです。

ふつうだったら心にズシンとひびいて、立ち直るのに時間がかかりますが、彼女はそのときハツと気がついたそうです。「そうなんだ。自分は老けている。もっと若返らなくちゃ」lと。先輩の言葉を素直に受け入れてしまったのです。

以来、彼女は美容院へ行って髪を思いきりショートカットにし、地味な服をやめて自分でも気恥ずかしいくらいのイメージチェンジをしてみたところ、周囲から「年のわりには若いわ」とうらやましがられる立場になったといいます。

先輩の「老けてるわよ」でガッカリきて家にとじこもったらどうだったでしょうか。きっとますます老けて、暗いみじめな毎日を過ごさねばならなくなり、その先輩をうらむようなことになったかも知れません。

先輩がはたしてどんな気持ちでいったのかはわかりません。心をこめた忠告だったかも知れないし、オブラートにつつんだ嫌味だったかも知れません。でも、相手の気持ちなどどうでもいいのです。それを自分のプラスにしたほうが勝ち。必要な心がまえとはこのようなものです。

女性であるかぎり、生理がなくなる時期はいずれやってきます。それにともなって、多少の変調は避けられないでしょう。更年期の到来は「あなた老けてるわよ」といわれるのと同じです。先程の女性は先輩からそういわれましたが、誰もが四十代になれば自分の体から「あなた老けてるわよ」といわれるのです。

そのときどう受け止めるかで、更年期の過ごし方はちがってきます。そしてこの時期をうまく乗り切るかどうかが、続いてやってくる第二の青春を明るく充実させるか、暗くつらいものにするかの分かれめなのです。


pp.39-42.