脚本は自分で書く
学校へ通っている頃、誰もが時間表をもっていたはずです。時間表がないと、その日にどの教科書をもっていけばいいのかわからない。だから時間表は壁に貼って大切に扱っていたはずです。
同じように人生にも時間表が必要ではないでしょうか。時間表がないことが、人生をずいぶんつまらなくしているように思えます。なぜ時間表が必要かといえば、時間表があるということは、その裏に必ず目標があるからです。
時間表は計画ですから、計画の背後には必ず目標が存在します。人生は目標がないと決してうまくいきません。船や飛行機が出発するときのことを考えてみてください。どこへ行くのかは必ず決まっています。目的地なしに飛び立つことは、ハイジャックされたとき以外はありません。
この本を手にされているあなたは、少なくとも「自分はいくつになっても若く美しくありたい」と思っているはずです。それはあなたの願望です。願望を実現するためには目標が必要です。目標ができればそれに向かって人は行動をおこす。これは意識的だけでなく、無意職的にもそうなります。
たとえば結婚式場の広告というのがあります。電車の中などによく出ています。この広告はふだんから視野に入っているはずですが、すでに結婚した人や結婚する気持ちのない人はほとんど気がつきません。
しかし一度婚約でもすると、とたんにこの稀の広告がⅢに飛び込んでくるようになります。「世の中にはどうしてこう結婚式場が多いのだろう」と思うほどたくさん飛び込んできます。結婚するという目標ができると、人はそのために必要なあらゆるものに向かって行動をおこすのです。
このように目標が必要なのは、目標があると人は誰でも、目標へ向かって蝿意識にも行動をおこすからです。以前テレビの宣伝でこういうのがありました。ダイエットをしている若い女性が出てきていいます。
「あと三キロやせたらクラス会を開こう」
彼女はやせたいのです。でもただ「やせたい」と思っても、なかなかやせられません。これは誰しも経験のあることでしょう。やせることに切実感がないからです。そこに「クラス会」をもってくると、がぜんやせることに意欲的になる。彼女は自分をそのように誘導しているのです。
またこうも考えられます。自分の人生を一編のドラマに見立てるのです。このドラマでは主役はあなたです。同時にあなたはドラマの作者でもあります。人生ドラマでは自分で書いたシナリオを自分で演じることができる。「三キロやせたらクラス会を開こう」というのも一つのドラマです。
このとき自分を脇役にする人はいません。自分で書くドラマですから、誰もが自分を主役にします。せっかくヒロインを演じられるのに、脇役に甘んじるなんてつまらないと誰もが考えるでしょう。いまの人生が「つまらない」と感じる人は、自分がヒロインのドラマになっていないからです。自分がヒロインのドラマをつくれば、人生はがぜん楽しくなり、あなたは生き生きしてくるはずです。
pp.56-58.